ヘブンメイカー(スタープレイヤー2)の感想

恒川光太郎さんの『ヘブンメイカー スタープレイヤーII』を読みました。前作を読んでないのですが、結論から言うと非常に面白かったです。

何でも10個の願いが叶えられる「スタープレイヤー」になった大学生の話です。ジャンル的にはファンタジーです。分かりづらく説明するなら、モンスターエンジンのショートコント「暇を持て余した神々の遊び」の小説版です。

スタープレイヤーに与えられるタブレットの様な「スターボード」を使うと願いが10個も叶えられます。しかも文章を付け加えると複数の願いが叶えられてしまいます。一応審査がありますが。

更に、スターボード自体はスタープレイヤーにしか見えず、どんなことをしても壊れないというチート設定。

ただ、地球上で使えるのではなく、異世界に飛ばされてそこでシムシティーの様にゼロから生活を始めることになります。そこには最初からその世界に存在する人たちや、スタープレイヤーが何人か存在しています。

最初の願いは、誰もが考えるであろう衣食住の充実ですよね。それが終わったら何をするか?がスタープレイヤーによって違います。ある人は宗教を作り、国を作ったりします。

GTA5やMGSVなどのオープンワールドゲームをやったことがある人は分かると思いますが、ストーリーをクリアしてお金も余り、車も武器も全て購入し、何でもできるようになると途端に飽きてしまいます。無敵コマンドを使って無敵になって基地に侵入してロケットランチャーで戦車と対決するとかみんなやると思いますが、全然面白くないわけです。

なぜ面白くないのか?

やはり、制約がある中で限られた資源どうを配分していくのかということを考えるのが面白いんだと思います。ゲームが面白いのは、死んだらまたあそこからやり直しか~と思って緊張感を持ってハラハラしながらプレイするからでしょう。それが無敵で弾薬無限状態になると、簡単にクリアできてしまうから面白くないわけです。

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スタープレイヤーも同じで、地球上の人間が考える楽しみなどは全てできてしまうわけですから。マズローの欲求5段階説的にどんどんやることが抽象的になっていきます。願いの一つに死んだら復活するというものを入れておけば良いわけですから、死=ゲームオーバーではなくなってしまいます。

最終的に主人公は、不慮の事故や犯罪に巻き込まれて死んでしまった人が存在する天国と、罪人を集めた地獄を作り出します。

主人公がスタープレイヤーとして成長する途中で、そんなスターボードの使い方考えなかったわ~!というのがけっこう出てくるのも面白いです。『デスノート』にもあった面白さですね。デスノートを破って使うとか自分だったら思いつかないだろうなと思いましたし。

やはり人生って有限で規制だらけだからこそ面白いんだなということを実感できる小説です。
ヘブンメイカー スタープレイヤーII<スタープレイヤー> (角川書店単行本)
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あと、読後に「自分だったらスターボードをこう使う」っていう話を友達とするもの面白いですね。

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