「首都崩壊」で円安になるのか?

首都崩壊を読みました。パニック小説と思って読み始めましたが、政治小説の方が近いです。首都直下型地震がもうすぐ起る可能性が高いということが分かり、首都移転を密かに進める官僚が主人公です。

この小説の中での想定では、首都直下型地震が起こると株価は下落し、日本国債が暴落し円安になるとされています。小説では実際に大地震が起こらず「首都崩壊」しないんですけど、大地震が起こりそうという学者のレポートによってヘッジファンドがまず動きます。

テロや災害で株価が急落するというのは誰もが認めると思いますが、為替は「暴落」するのでしょうか?
首都崩壊 (幻冬舎文庫)
首都崩壊 (幻冬舎文庫)

九州の巨大カルデラで「破局噴火」が起こり、火山灰で日本全土の機能が麻痺する「死都日本」でも株価は暴落、円安になるとされています。火山の噴火の場合、偏西風によって東京の機能も麻痺するというシミュレーションです。

空気中に舞う火山灰により飛行機は飛べなくなり、降り積もった火山灰により車も動かなくなり物流は停止し、上下水道は使えなくなり感染症が蔓延するという最悪の事態です。地震よりも影響は大きく、日本だけではなく地球を覆った火山灰が太陽光を遮るため、気温が低下して農作物が育たなくなり世界的な食糧危機になる可能性があります。

日本の鬼界カルデラやアメリカのイエローストーン国立公園の下にあるような「スーパーボルケーノ」の噴火というのは、世界に壊滅的なダメージを与えるので、投資をやっていなくても命の危機や失業の可能性が高いため、投資のリスクとしてはあまり考えなくても良いのではないかと思います。金融資産や不動産を持っている意味など無くなってしまうでしょうから。

死都日本 (講談社文庫)
死都日本 (講談社文庫)
このような状況の場合、国債のデフォルトが起こりハイパーインフレになるかもしれないというのは分かります。でも、首都直下型地震で円安になるのか?というのはちょっとよく分かりません。首都機能は麻痺するかもしれませんが、農業地帯や工業地帯は関東に集中しているわけではありませんし。

過去の事例からも、日本で大地震が起こると保険会社が保険金支払いのために外貨建ての資産を売って円を確保するという「レパトリエーション」を先取りして円買いが起こるとされています。つまり首都直下型地震で円高になる可能性も多分にあります。投資においてこういう時はこうなると決めつけていると大きくやられるので、どっちに動いても良いようにしておきたいです。ちなみに、パニック小説として「死都日本」は面白いです。

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