吉川英一さんの「低位株待ち伏せ投資」はその名の通り、低位株が下がったら買って、高値で売るというシンプルなものです。
本質的には「うねりチャート底値買い投資術」とほぼ同じ方法で、銘柄の選定方法に違いがあります。両方読むと理解がより深まります。
多くの投資家が失敗するのは、高値でみんなが買っている時に買い、底値でみんなが売っている時に売ってしまうからです。そして、色々な投資ブログ、特に株のデイトレードをやっている人のブログを見ると、値動きが激しい新興銘柄を取り扱っています。
だから、自分も値動きの激しいツイッターで話題の銘柄を売買しようと思って、高値で掴み含み損が拡大し、底値で損切りしてしまうことになります。初心者はみんなが買っている時に買いたくなり、みんなが売っている時に売りたくなります。僕も昔やりました。
「株価が下がっている時に買う。高くなっている時に売る」
これを意識するだけでも、だいぶ資産は減りにくくなります。それを少ない資金で買えて、そこそこ値動きが大きくなりやすい低位株に絞るというのがこの本のポイントです。
株式投資の方法として、大きく分けて順張りと逆張りがあり、逆張りやナンピンはダメと書いてある本もあります。低位株待ち伏せ投資は分割売買を推奨しています。つまり、計画的なナンピンをして、売る時も分割して売っていきます。
日経225採用の大型株だとダウが下がれば連動して下がるというようなことがよくありますが、低位株だと世界経済の影響を受けにくいのが利点です。一方、低位株は倒産つまり上場廃止リスクがありますから、その辺をどう考えるか?という点なども本書を参考にするのが良いと思います。
いくつか低位株をヤフーファイナンスアプリに登録し、株価が下落するのを待っています。こういう本を読むとすぐに新しい投資を始めたくなって、今すぐ株を買いたくなってしまうんですよね。でも、そこは我慢して下落するのを待たないといけないのです。投資のほぼ99%は待つことですね。