1日外出録ハンチョウ1巻の感想

『賭博黙示録カイジ』に出てくる、帝愛グループの巨大地下シェルターを作るための地下の強制労働施設があります。この地下施設には、借金を返せなかった者が送り込まれるいわゆる「タコ部屋」なわけですが、その労働者の中でも選ばれた者は「班長」になりある程度の権限が与えられます。

労働者には報酬として地下でしか使えない通貨「ペリカ」が与えられて、憂さ晴らしにビールや焼き鳥や柿ピーなどの購入が許されています。班長は、レクリエーションを企画したり、ビールなどの物販で更にペリカを得ることができます。

ペリカで購入できる中で最高の物は50万ペリカの「1日外出券」です。1ペリカ0.1円くらいのレートで両替してもらえるみたいで、日本円を手にして1日外出するわけですね。外出中は脱走しないように、帝愛グループの黒服に終始見張られていますが、自由に行動することができます。

「1日外出録ハンチョウ」では、大槻班長が1日外出券でいかに楽しむかが描かれるわけですが、これが面白いのです。1日外出券の初心者は、開放感から食べ物・酒・女などにお金を浪費してしまいますが、大槻班長は違います。わざわざスーツに着替え、立ち食いそば屋に行き、テーブル席に座る。そして、昼間からビールを注文し、周りのサラリーマンに対する優越感に浸るのです。

更に、地上ではポテトチップスの違う味を試して、商品ラインナップを変更したり、地下施設での物販の仕入れに奔走します。そして、新しい柿ピーの食べ放題サービス、柿ピーアンリミテッドを開始します。

このように、自分なりの工夫(?)をして1日外出券で外の世界を満喫するハンチョウ、しかし地下施設では他のハンチョウがタブレットにダウンロードしたローマの休日やプリズンブレイクを見せる「映画館」サービスを開始して、大槻班長のギャンブルは客が減っていきピンチに…という所で1巻が終わってしまいます。続きが読みたい!

「中間管理録トネガワ」も面白いんですけど、「1日外出録ハンチョウ」の方が笑いました。面白い一方、地下強制労働施設ってほとんど「外」の労働と同じということに気づき、ゾッとします。

1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)
1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)

何ヶ月も働いてやっと1日外出券を手にしても、また労働の日々に戻ってしまいます。息抜きのために「1日外出券」を手に入れてしまうと、一生地下から出ることはできません。これは、「飲まないとやってられない」という心理と同じで、せっかく嫌な労働をしてもアルコールや何らかの趣味でストレス解消をしようとして、お金が一向に貯まらないというのと同じです。

お金が貯まらないとその仕事を辞めることも難しくなりますし、結局どこかで破綻するか、死ぬまで労働ということになってしまいます。ほどほどに散財してストレス解消しつつ、ずっと働き続けるというのが合っている人もいると思いますが、僕はそれが何十年も続くのは本当に嫌だと思ったので、お金を貯めて投資をし始めました。

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