株式ディーラーのぶっちゃけ話の感想

証券会社の株式ディーラー、つまり自社の利益のために株式の売買をするデイトレーダーの経験談です。僕も株のデイトレードをやっていたことがありますが、板読みとか変化が速すぎてついて行けませんし、チャートに頼った所で特に上手くいくわけでもなく、今は中長期投資しかやっていません。株のデイトレードができる人ってそれなりの適性が無いと無理でしょう。

『株式ディーラーのぶっちゃけ話』で出てくるのは、中堅の証券会社の株式ディーラーの話です。ルポタージュというよりは、小説っぽくなっていて読みやすいです。著者の高野譲さんがいた証券会社では固定給+出した利益の30%程度もらえるようですが、ほとんどの人が消えていきます。8年間のディーラー生活で同期もいなくなり、上下3年間に入社した人で残っているのは2人だけだそうです。そして、同僚にはギャンブル好きが多かったようです。インデックス投信をやっている人でギャンブル好きの人ってほとんどいませんよね。

僕が証券業界に入って唯一落胆したことは、ギャンブラーだらけだという事実である。しかし、自分が同じ穴のムジナだと思わせる箇所が生活の時々に現れる。賭けごとを好む人種。だから自分もディーラーを続けられていたのだろう。

意外だったのは、機関投資家向けのニュース配信の購読をするのはディーラーの自腹だということです。著者は購読せずに情報源に関しては個人投資家と同じ様な環境だったようです。僕はてっきり証券会社のディーラーだったらブルームバーグの端末くらい与えられているのだと思っていました。

ある程度の制限はあるけれど、基本的にどんな売買をするかは自由であり、マニュアルも存在しない。だから、先輩の中から師匠を見つけて教えてもらうというような感じみたいですね。マニュアルが無いということは、ルール化できる必勝法など存在しないということです。ただ、生き残れるディーラーの特徴として、メガネで痩せ型で内向的でブランド物嫌いということが書いてありました。

この本を読んで分かるのは、個人投資家も証券会社の株式ディーラーも取引環境はそれほど変わらないということですね。むしろ、個人投資家の方がアメリカ市場やFXやCFDなど幅広く使えたり、ノルマと時間制限が無い分気楽というメリットがあります。

ゴールドマン・サックスの営業がアルゴリズム取引ができるプログラムの営業に来る話とか、へーと思うようなことが多くあり、面白く読めました。この本を読んだからといって株で勝てるようになるとは思えませんが、株式ディーラーって何やってるんだろう?と疑問に思っている個人投資家には良い本だと思います。

日経平均先物と日経平均のアービトラージは取引ツールと資金があればほぼ確実に稼げると思うんですけど、それができるのって相当大きな証券会社だけっぽいですね。

僕はデイトレードには向いていないので、株とFXのスイングトレードでいいやと思いました。

株式ディーラーのぶっちゃけ話
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