まちの相場師 天才投資家たちの思考回路の感想

株式投資と言っても、色々なやり方があります。

一般人がまず思いつくのは、買いっぱなしの長期投資。これには配当狙いや株主優待目当てが含まれます。桐谷さんの活躍で随分株主優待が広まりました。もう一つは、デイトレード。モニターを何枚も並べてパソコンでなんかやってるみたいなイメージがあると思います。

まちの相場師で描かれるのは、そのどちらでもなく、大体中長期のスイングトレードです。しかも、昔の対面の証券会社の時代の話です。読み終わった後に知ったのですが、この本は自費出版なんですね。普通に本屋でよく見かけたので、自費出版だとは思いませんでした。

フィクションなのかノンフィクションなのかの説明が無いのですが、実在の人物をある程度モデルにしてフィクションとして短編小説化したのだと思います。10人の「相場師」が出てきて、それぞれのストーリーで「負けない」ための心得が紹介されます。

株式投資やFXを始めると、まず「勝ちたい」「儲けたい」と思ってしまうのが普通の人です。僕もそうでした。でも、経験を積むと分かりますが勝ってる人は「負けない」ようにしてるだけなんですね。

たとえば、ある企業の平社員が彼が勤める会社の大株主になっていることに幹部が気づいた。その平社員は何をしたのか?

大回りして何倍もの値幅を狙うのではなく、小回りして程々に儲かればいいのだ。

一度に売買するのではなく、買いも売りも何回かに分けて執行した。

とか。分割売買です。

まちの相場師の要点は、他のストーリーに出てくる次の文章に集約されるでしょう。

だれでも儲けるつもりでやるが、それにはまず損をしないことだ。防御型は攻撃型のように派手な儲け方はしないが、負けずに辛抱しているうちにやがて儲けるチャンスが巡ってくる。

ネットやテレビで取り上げられがちなのは、「攻撃型」の人たちです。つまり、ハイリスクハイリターンで運良く生き残った人がほとんどです。中には本当に実力がある人もいるのでしょうけれど、運と実力の差を見分けるのは非常に難しいです。一方、「防御型」は地味すぎてマスメディアに取り上げられることはほとんどありません。しかも、傍目からは何をやってるか理解できませんから。

自費出版の割に読みやすいです。時代背景が古いのですが、書かれていることは普遍的だと思います。ちなみに、『まちの相場師 天才投資家たちの思考回路』は図書館で借りたのですが、前に借りた人のレシートが挟まっていました。その人は林輝太郎の本も借りていて、納得しました。

「まちの相場師」は長期投資をする人は読む必要は無いと思います。スイングトレードで勝てない人は読むと何かのヒントにはなるかもしれません。

まちの相場師 天才投資家たちの思考回路

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