ネットワークビジネスを題材にした小説ニューカルマの感想

西新宿のスターバックスやエクセルシオールに行くと、よく周りでネットワークビジネスの勧誘をしています。そんなに儲かるならもっと高いお店に連れてって説得すれば良いのにと思ってしまいます。しかも飲み物は個別に自分で注文するという。そんなに儲かるなら飲み物代くらい払ってやれよと思うのも野暮なのでしょう。

本当にネットワークビジネスで儲かっていて理想的なライフスタイルを送っているのであれば、繋がりの薄い知り合いを勧誘するような人生は送ってないでしょうし。ロバートキヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』は、マルチをやっている人のバイブルになっているみたいですが、結局セミナーを開いてダウンの教育をしたり勧誘したりと「ラットレースから抜け出せてない」じゃないか。という。

興味深かったのは、アップの人(上のレベルの人)がダウンの人(子)に、不労所得に関するブログを開設してSEOをかけてアクセスを集めるんだ!ネットワークビジネスのことは一切出さずに、権利収入とか副業とかのキーワードで集客して、興味を持って連絡してきた人をセミナーに呼ぶように!と教えていたのを聞いた時です。そのやり方はアフィリエイトのセミナーで勉強した!と大声で言ってました。

それだったらアフィリエイトやればいいのでは?とも思いました。

マルチ商法のためにアメーバブログを更新してアクセスを集める方法を女子大生に教えている人も見たことがあります。

よく耳にするのは健康食品系のマルチ商法ですが、ホスト風の先輩が後輩らしき人に「投資の必勝法」のマルチの勧誘をしているのも見ました。あの人たちやけに大声なんで、聞こえちゃうんですよね。根本的な疑問ですが、その投資法で儲かるならマルチ商法やる必要ないんじゃないか?

あと「FXはレバレッジがかかってるから危険」とか他のお金儲けの方法をけなすパターンも聞いたことがあります。

そんな僕は、友達が少ないんでマルチの勧誘されたことないんですけど、題材としては興味があるので「ニューカルマ」という本を読みました。きっかけは、TBSラジオのSession22で紹介されていたからです。

今まで、マルチ商法をテーマにした小説って梁石日の「睡魔」くらいしかなかったので珍しいです。闇金ウシジマくんが売れる時代なんだから、マルチ商法をテーマにした小説ってもっと出ていても良さそうなんですけど、あんまり存在しません。「睡魔」はもう何年も前に読んだので、ほとんど覚えてませんが面白かった記憶はあります。

本題の「ニューカルマ」ですが、主人公はもともとネットワークビジネスに懐疑的だったのに、会社でのリストラの可能性が高まるにつれて何か救いを求めるようにハマっていきます。

この本の著者の新庄耕さんは実際にネットワークビジネスをやったことがあるそうです。何でこんなにネットに否定的な情報が溢れているのにハマる人が多いのか不思議に思ったこともありやってみたようです。

普通に生きていたら褒められたりすることってほとんどありませんが、セミナーなどで登壇してマイクを持って何か喋ると拍手や賞賛が得られて、承認欲求が満たされるとのことでそれはこの小説の中でも表現されています。「ネズミ講とネットワークビジネスは違って合法」「人を助けるため」「体感すると違いが分かるでしょ」「口コミだけで売るので安く抑えることができる」とか色々とネットワークビジネスでありそうなことが出てきます。

ニューカルマの主人公は、金持ちの中年女性に「枕営業」することで一時的な成功を手にしますが、それはすぐに崩壊していきます。この本を読めば、勧誘する側は何を考えているのかとか、勧誘の手法、いかに収入を継続させるのが難しいかなどが分かります。小説としても面白いですし、まだ勧誘されたことが無い人は読んでおいた方が良いと思います。

あと、経験上知人からの「会わせたい人がいる」で会う人はほぼ100%地雷です。

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