高金利通貨を買ってはいけない理由

一般的に信じられていることに「金利が上がるとその通貨は買われる」ということがあります。ドル円でもそうですが、FRBが利上げをしそうになると短期的にはドル買い円売りになり、円安方向に動きます。

金利が上がると買われるというのは、完全に間違っているとは言えません。なぜなら、数日から数週間、長くて数ヶ月までは正しいと言えるからです。

僕も外貨投資を始めたばかりの頃は「日本は少子高齢化で国力が低下するのは明らか。そのため長期的には円安になる。外貨に投資するのが賢い」と思い込んでいました。この間違った思い込みで米ドルを大量に買っていたため、前提が間違っているのに儲かってしまうということが起こりました。前提が間違っているのにタイミングによっては儲かってしまうので勘違いする人が大量に生まれるのが投資の難しい所です。

でも、長期的(数年から10年程度)には逆方向に動きます。

詳しくは『これから10年外国為替はこう動く』という本に書いてあるので、抜粋してみます。この本は2009年に出版されていますが、今読んでも役に立ちます。

原理1 高金利通貨は、低金利通貨に比べて高インフレの通貨である。
原理2 通貨の価値とは、その通貨1単位で購入できる商品の量、つまり「購買力」である。
原理3 インフレ(全般的な物価上昇)とは、通貨の購買力が減少することである。

【結論】高金利通貨は高インフレの通貨であり、低インフレの通貨に比較して長期的には購買力が減少する。その結果、2つの通貨の交換価値としての高金利通貨の為替相場も長期的には下落する。

漢字が多くて意味が分からないという人もいるかもしれませんが、要するに

金利が高い=高インフレ
高インフレ=通貨価値の下落

金利が高い通貨は長期的には下落する

ということです。

そして、但し書きもあります

ただし補足すると、多くの投資家が名目金利の高さに惹かれて、高金利通貨に投資する。この局面では、高金利通貨が買われて、短期的・中期的に高金利通貨の為替相場が上昇することがおこる。(中略)しかし、ブームが無限に続くことはない。必ず相場の調整(下落)局面が到来する。ブームの時の山が高いほど、ブームの終焉の局面は、雪崩のような急激な相場の下落となる。

高金利通貨が上がりやすいというのは、短期中期的なことで、長期保有には向いていません。だから、むしろトルコリラ円ショートなどの方が儲かりやすくなります。もしくは、短期売買に徹するのであれば良いと思います。

金利が高いと、利息が高いわけでしょ、だったら長期保有したらいいんじゃないか?と思ってしまうのは分かります。「購買力平価説」を理解していないと、高金利通貨を買いたくなってしまいます。一般的には「相場に学問の知識は不要」と言われていますが、通貨に関しては購買力平価説は長期的には有効だと思っています。ただ、購買力平価説が正しくても、売買タイミングを計ることが不可能なのでトレードに取り入れられないという最大の欠点があるのです。それが、購買力平価説が相場で無視され続けている理由ではないでしょうか。

外国為替はこう動く
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