アメリカの貧困を体験 モーガン・スパーロックの30デイズ

モーガン・スパーロックという名前を知っている日本人ってほとんどいないと思いますが、スーパーサイズミーで体をはってマックの商品を30日間食べ続けた人と言えば分かる人も多いでしょう。

1週間に1回くらいマックで食べるなら特に問題はありませんから、30日間食べて体調が悪くなったというのはちょっとフェアじゃないと思いますが、試みとしては面白いです。

30 Daysという番組では、スパーロックが何かに30日間挑戦し続けるという、youtubeでよくやっている人がいる「やってみた」系のクオリティーが高いバージョンですね。

VOL.1のDVDに入っている「最低賃金で30日」が気になったので見ました。

この「最低賃金で30日」が30daysのシーズン1の一番最初のエピソードです。放送されたのはサブプライム危機やリーマン・ショック前の2005年頃です。スーパーサイズ・ミーのヒットが2004年で、一気にお金を得たモーガン・スパーロックが自らの浪費癖を治すためと、次にお金を稼ぐために始めたのがこのシリーズです。スパーロック夫妻がオハイオ州の州都コロンバスに移動して現金356ドルの資金のみで住居を決める所からスタートです。

まずはアパートを探しますが、移動手段がバスなのでいちいち交通費がかかります。だいたい400ドル以上で3ヶ月分の家賃を前払いとか条件が厳しいので、なかなか決まりません。やっと決めた所は2階建てのアパートの一部屋で月に325ドルの家賃で、ホームレスがいたことがあり、下の階の部屋は先週までドラッグの売買が行われていたというような、治安に問題がある場所です。

そこから町に出て仕事を探します。モーガンは日雇いの派遣会社に登録し、妻のアレックスはカフェでアルバイトとして雇ってもらいます。次の日からバスに乗って日雇いの仕事に行き、時給7ドルの日払いの仕事で働きます。モーガンが朝5時半に出掛けて11時間働いて得られたお金が44ドルでした。

アパートの部屋にはアリとか虫がわいてきて、食べ物はアレックスのお店の残りを家に持ち帰って食べます。オハイオにはボランティアが運営する、低所得者向けに無料で食べ物や洋服や家具などを提供する組織があり、そこで家具をもらったり。力仕事で手首を痛めたモーガンは、保険もクレジットカードも無いので普通の病院に行けず、無料の病院に行きます。そこには人が集まりすぎていて、重症の20人しか見てもらえません。

「living check to check」という英語表現が出てきますが、お金を稼いでは電気代や医療費で消えていきます。「living check to check」は小切手をもらっても何かの支払いに消えていき、また支払いのために働くという意味です。

アレックスも膀胱炎や頭痛に悩まされ、食べるものは巨大なピザとか。二人とも保険なしで救急病院に行ったため、最終的に1000ドルくらいの赤字になり30日間の最低賃金生活を終えます。請求書を見ると絆創膏1枚で40ドル取られたりしています。この二人は30日で最低賃金から脱出できるとわかっているのでまだ希望がありますが、ずっとこのような生活を続けている人がいるわけです。特に大きいのが医療費で、せっかくコツコツ貯金しても莫大な医療費でまた元の木阿弥どころか、更にマイナスになってしまうという無限地獄です。オバマケアによって変わるかと思われていましたが、現状のアメリカもそれほど大差はないみたいですね。

アメリカの貧困問題は、低所得→炭水化物の摂取が増える→太る→生活習慣病→医療費アップ という連鎖になっています。日本もそうなりつつあります。

モーガン・スパーロックの30デイズ VOL.1 [DVD]
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