30代~40代の約半数が貯金がゼロから50万円という話の裏側

30代40代の貯金ゼロ

30代と40代の約半数は貯金が50万円も無いというニュースがありました。けっこう衝撃的です。ただ、気になったことがいくつもあります。

「貯金」の定義があいまい

「貯金」と聞いて一般的に思い浮かべるのって、銀行口座に入っているお金や家の中に置いてある現金(10万円貯まる本とかも含む)ですよね。無リスク資産=日本円=貯金とみなしている人が多いようです。

人によっては、証券口座の「買付け余力」や外貨MMFなんかも「貯金」とみなしているかもしれません。

でも、厳密には「ゆうちょ銀行」に預けてあるお金が「貯金」で、その他の銀行に預けてあるのは「預金」です。クロネコヤマトの宅配便を「宅急便」と呼ぶけど、ゆうパックや佐川の荷物も「宅急便」と呼ぶ人が多いのと同じで、本質的な事ではありませんが。

本質的な問題ではないのですが、この様な言葉の定義のあいまいさが統計データにある程度の誤差を生じさせているとは思います。数%程度でしょうけれど。

「外貨貯金」という言葉は存在しない?

気になって「外貨貯金」ってあるのかなと思って調べてみました。ゆうちょ銀行では、外貨両替はやっていますが、他の銀行における「外貨預金」口座みたいなものは存在しないようです。

SMBCコンシューマーファイナンスのニュースリリース原文を読むと…

話題になった「30代40代の貯金ゼロ」というのは、どのような設問だったのか?を調べたら

「Q.現在貯蓄できているお金はいくらあるか? (数値入力回答:__万円)」

となっていました。

これは、一般的には「貯金」「預金」「タンス預金」「財布の中の現金」を合わせた額と解釈されるだろうと思います。有価証券等を含む「貯蓄」と勘違いしやすいので、ちゃんと設問する時に定義した方が良いと思うんですよね。SMBCコンシューマー・ファイナンスのPDF内の文章でも「貯蓄できたお金」「貯蓄」とかが混ざっていてかなりあいまいです。

「普通預金と定期預金に入っている金額はいくらか?」「預貯金」とかもうちょっと具体的に定義した方が良いのでは?

ちなみに、調査サンプルはどう取ったかは以下の通りです。

《調査概要》

調査タイトル : 30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019
調査対象 : ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする
30歳~49歳の男女
調査期間 : 2019年1月7日~9日
調査方法 : インターネット調査
調査地域 : 全国
有効回答数 : 1,000サンプル(有効回答から男女×30代前半・後半、男女×40代前半・後半が均等になるように抽出)
調査協力会社 : ネットエイジア株式会社

30代・40代の貯金額の平均値に重要な一文を発見 貯金額の平均値は

貯金額の平均値は

30代が194万円
40代が196万円

となっています。そこに注意書きがありました。

※3:当該設問では、上位数%のデータにみられた極端な値(貯蓄額が数千万円・数億円など)の影響を除外するため、10%調整平均(上位と下位からそれぞれ 10%のデータを除外して算出した相加平均)を利用しています。

たとえば、「10億円」とか統計的に極端な数値である「外れ値」を外してあるとのことです。つまり、通常の単純平均よりも中央値に近く、現実寄りのデータと言えるでしょう。下位10%というのは借金である「マイナス」ではなく、つまり「貯金ゼロ」のことだと思いますが、それって「外れ値」じゃないから除外する必要ないと思うんですがどうでしょうね。

ともかく、上位10%を削ってある上での平均ですから「貯金」が少ない人は予想以上に多いのかもしれません。

引用 SMBCコンシューマー・ファイナンス 30 代・40 代の金銭感覚についての意識調査 2019

貯金はそんなに無い

貯金いくら持ってますか?とストレートに聞かれたら、「そんなに無い」としか答えられません。なぜなら、ほとんどの資産は証券口座やFX口座に入っているからです。証券口座やFX口座に入っているお金、将来戻ってくる保険の掛け金なんかは「貯蓄」と定義されます。

アンケート調査時には「貯金」「貯蓄」の定義をはっきりと最初に説明した方が良いと思います。あと、「預貯金」は半年無職で生きられる程度持っていれば良いのではないでしょうか。

アメリカ人の貯金額が少ないというのは本当か?

「アメリカ人の貯金額が少ない」という記事について調べたことがあるので、そちらも参照してください。

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